院長ブログ

糖尿病における血糖・体重コントロール 夏の誘惑?!

糖尿病になると甘味嗜好が増強します。夏になり暑くなるとアイスクリームなどの冷えた甘い物の摂取が増えがちになります。糖質カットのアイスクリームもありますが、夜に食べる間食は注意が必要です。一般的にも間食はお菓子のような甘い物が好まれますが、食べると血糖値は上昇しHbA1cの上昇につながります。それほど甘くないと感じるおかきやせんべいなどの和菓子もほぼ糖質でできているので血糖値は上昇します。日中でも食間(食事と食事の間)は血糖値が比較的低めなので、間食によって血糖上昇のスパイクが起こりやすく動脈硬化や認知症のような糖尿病の合併症につながる恐れがあります。間食のタイミングとしては食間よりも食直後に摂取する方が血糖値は上がりにくいようです。本来、人間の体は日中活動するのでその間エネルギーを消費しやすくし、夜間は休息しエネルギーをため込むようにできています。そのため、夜遅い食事や間食には注意が必要です。夜21時以降のあらゆるカロリー摂取は内臓脂肪を増加させ脂肪肝の出現につながり翌朝の血糖値も上昇するようになります。これは体内の時計遺伝子BMAL1がその時間帯に増加し脂肪を体内に蓄積させることが一因であると考えられています。就寝時間が遅かったり睡眠時間が短くなるような不規則な生活では時計遺伝子の働きが乱れ、肥満や2型糖尿病を引き起こす可能性があります。どうしても夕食が遅くなる場合、夕食の2分割摂取をお勧めします。18~19時頃におにぎり一つ(できればタンパク質一品)でも摂取し、帰宅してから野菜中心の食事をとるようにするのも効果的です。

 

監修:上野尚彦 (上野内科・糖尿病クリニック院長)

日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
日本内科学会認定 総合内科専門医
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 非常勤講師
日本糖尿病学会 近畿支部評議員

1988年に島根医科大学を卒業後、神戸大学医学部第二内科に入局。神戸大学大学院医学研究科博士号を取得。米国フロリダ大学医学部  博士研究員、神戸海岸病院内科部長などを経て、上野内科・糖尿病クリニックを開院。

 

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