糖尿病および肥満における運動療法のコツ

糖尿病および肥満における運動療法のコツ

 

 

 

糖尿病の運動療法において、歩行や自転車、ジョギングなどの

 

有酸素運動が有効です。運動を開始すると血糖は低下していきます

 

ので、“自分の血糖が下がっている!”とイメージしながら

 

運動しましょう。

 

さらにレジスタンス運動、すなわち筋トレのような筋肉に負荷を

 

かける運動を加えるとさらに効果が上がります。筋トレといっても

 

激しい筋トレ運動ではなく、軽いスクワットのような運動で十分

 

です。週2~3回、最初は椅子につかまりながらの軽いスクワット

 

から始め、少しずつ強度を上げで行くようにしましょう。スクワット

 

により下半身の筋肉が鍛えられ、寝たきり防止にもなる利点もあります。

 

糖尿病あるいは肥満に対する減量において、簡単で効果的な運動方法

 

のひとつに、“細切れ運動”があります。

 

以前は、脂肪の燃焼には20分の歩行が必要と言われてきましたが、

 

そうでなくても数分の運動を積み重ねることによって同等の効果が

 

期待できます。

 

例えば階段昇降や体を動かすような家事・掃除等、身近な体の動き

 

を増やしてみてはいかがしょうか?

 

食事療法をしないで運動のみしていても効果は上がりません。

 

運動で食欲が増進してかえって逆効果になることもあります。

 

効果を上げるコツとしては同時に食事にも気を配りながら運動療法を行いましょう。

 

 

 

監修:上野尚彦 (上野内科・糖尿病クリニック院長)

日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
日本内科学会認定 総合内科専門医
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 非常勤講師
日本糖尿病学会 近畿支部評議員

1988年に島根医科大学を卒業後、神戸大学医学部第二内科に入局。神戸大学大学院医学研究科博士号を取得。米国フロリダ大学医学部  博士研究員、神戸海岸病院内科部長などを経て、上野内科・糖尿病クリニックを開院。

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