糖尿病と新型コロナウィルス:NEAT(ニート)を増やそう!

 

コロナ禍の影響でSTAY HOMEを余儀なくされている方が多いと思います。感染に対する不安や収束が見通せない閉塞感のため精神的にもダメージを受けがちです。家の中に長時間居ると運動量あるいは活動度が低下して消費カロリーが減少し、動かないと筋肉量が減り、脂肪が蓄積します。実際、クリニックの外来では、体重が増えて血糖値も上昇している糖尿病の患者さんをよく見かけます。エネルギー消費(減量)のための運動には、体力の維持や向上のために行うスポーツなどの“運動”や活、日常生活における労働や買い物・家事、通勤・通学などの“日頃の活動”がありますが、最近はこの両者が低下しています。

ニート(NEAT)という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?これはNon-Exercise Activity Thermogenesisの頭文字で、非運動性熱産生、すなわち日常の生活活動で消費されるエネルギーのことを指します。肥満の人とそうでない人の生活スタイルを比べた研究によると、肥満の人はそうでない人に比べて立位による活動時間が1日で約150分も少ないことが報告されています。つまり、毎日じっと座って過ごしていると脂肪が蓄積して肥満になりやすいということです。NEATを上げる、すなわち、比較的少ないエネルギー消費(例えば、家や庭の掃除、洗濯、買い物、階段の昇り降り、整理整頓、立ちながらの仕事のようなチョコチョコ運動)を続けていけば山となり意外と大きなエネルギーを消費することができます。注意点としては、運動・活動が増えるとかえって食欲が増加し逆効果になることもあるので運動と食事両方を押さえるようにしましょう。